2013/04/15

読書の話

昨日長野まゆみさんの「レモンタルト」を読み終わった。
昨日の夜はお風呂上がりに舟漕ぎながら感想を書いた。
義兄が格好良すぎた。これは誰で想像しちゃう?
主人公には男達の欲望をかきたてる何かしらの魅力にあふれている人間なんだろうな!
無力感やあきらめ?若さや線の細さや中性的な雰囲気?
不思議でやや難解。
あとがきを読んでしまえばもやっとしたところから救われるんだけれど。
どうにもこうにも、この手の恋愛はプラトニックだな〜〜って思う。
っていうかそういうのが、私は読みたい★
龍堂薫子さんの言う、「行きずりの男何十人とセックスしちゃっても
本当に好きな相手には手も握れない、ピュアなあたし!」
っていうあれだと思う。
もはや自分が何を言いたいのか分からない。
早くテレヴィジョンシティをゲットしたい。

龍堂薫子さんは面白いよ。
タコシェで偶然みかけた「鬼畜!ヤリマン道場」
(ブログを書籍化したやつ)
結構うんうんと頷けることが多いんだ。
ヤリマンっていうこと以外は筋の通っている考え方をもっている人だと関心する。
や、ヤリマンでもマグロでもどっちでもいいんだけどさ、
ヤリマンネタが興味深くて面白いというより、
この人の文章自体が
ひょうひょうとしていて清々しいんだ。
なんか色々と嫌なことも笑いで一蹴しちゃう、
そんなお話やら体験やら人間が私は好きなのである。

えーとその流れで、
今日は星野源の「そして生活は続く」を読み終わった。
なんというかこの人…面白すぎだろう。
今日のお昼休みにようこちゃんのくだりで吹き出しちゃったし。
うんこの話は「ぼくらの時代」で涙が出るほど笑ったけれど
この人の根暗さや人見知り屋から出てくるユーモアの塊みたいなものが
ふんだんに盛り込まれている本です。
こういう本だったのか。
いい意味で裏切られた。
あー大宮エリーの「生きるコント」読みかけだった。
こちらも面白い。星野さんよりも更に短編である。
姉が仙台でサインしてきてもらったやつだ。
読め読めと言われまくっているけれど、
いっつも自分が買った本ばっかり読んでいるなあ。


fun.のsomenights聴きながら。


本のまとめ買いってよくないな!
今月はこれを読もうと思って6冊くらい買っても
結局ある分だけ読んじゃうんだよな。学習していない。
文庫本の表紙の裏に書いた日付を読むと、
去年の春!とか、夏!とか。季節走るの速すぎだろーー!!

っていっても、創作の本を読むのは20歳過ぎてから。
それまでノンフィクション系の話か漫画しか殆ど読まなかったのに
(子供の頃はファンタジー読んでいたのに、どうしてかなぁ)
社会人になって急に読みたくなった??んだっけ??
そういや映画「ミスト」を観てやるせない気分になったあと
今まで観た「キャリー」や「スタンドバイミー」や
「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」「シークレットウィンドウ」やらが
どうやら同じ作者であるらしいとWikipediaか何かで知って
原作も読んでみようかなあとか思ったのだ。
結局私がamazonで注文したのは
「トムゴードンに恋した少女」だったのだけれど。
しかもこれ読み終わるまで1年以上かかったし、
その間に買ったヘッセの「車輪の下」を夢中で読んだ記憶が。
物語なのに、筆者の意志がひしひしと伝わってきて
不思議な感覚だった。
ハンスが何も言わない代わりに、筆者が語っている気がした。
あと「車輪の下」はリンゴ酒の描写が大好き。

つぶされたリンゴのきしめきは、すっぱい、食欲を刺激するような響きを発した。
近寄ってその音を聴くものは、さっそく一つのリンゴを手にとってかじりつかずにはいられなかった。管の中から太い帯状に、甘い苦々しい果汁が赤黄色に日を浴びて笑いながら流れた。そこへやって来て、それを見たものは、一杯を所望して、さっそく味わってみずにはいられない。そして立ち止まって、目をうるませ、甘い快い流れがからだじゅうに流れるのを感じた。すると、この甘い果汁は楽しい強い甘美なかおりをもってそこらじゅう遠くまで空中にあふれるのだった。

読み終わった今もふと思い出した時にここの章を読み返すんだ。
この時はちょうど就職する前だったから、今読むとまた違う感想になりそう。
あー書いているうちにトーマの心臓の方を読みたくなってきちゃったよ。

長野まゆみの話からどうしてこんなに脱線した??

0 件のコメント:

コメントを投稿